ビルトインエアコンの交換の目安とは?寿命を延ばすポイント

ビルトインエアコンなど、業務用エアコンの効きが悪い場合、エアコンが寿命を迎えている可能性があります。

ここでは、ビルトインエアコンの寿命や交換のタイミング、少しでも長く使うために寿命を延ばすためのポイントをご紹介します。

一般的なビルトインエアコンの寿命

ビルトインエアコンをはじめとした業務用エアコンの一般的な寿命は、約10～15年とされています。

エアコンは使用環境やメンテナンスの有無により寿命が大きく変わりますが、基本的には設置から10年経つと調子が悪くなるケースが多くあります。

ビルトインエアコンの寿命が短くなってしまう原因

ビルトインエアコンの寿命が短くなり交換時期が早まってしまう原因は、メンテナンスを怠っている、厳しい環境下での使用、使わずに放置している、などがあります。

メンテナンスを怠っている

ビルトインエアコンなど、業務用エアコンは定期的にメンテナンスをすることを前提として作られています。

そのため、メンテナンスを怠ると、メーカーの想定している耐用年数よりも早く寿命が来てしまうことがあります。

厳しい環境下での使用

業務用エアコンは使用する環境により交換時期が前後します。

特に飲食店や工場は、油やホコリによりエアコン内部が汚れやすいため、寿命が短くなる傾向があります。

また、24時間運転しているなどエアコンの運転時間が長い環境、著しい高温や低温、高湿度の環境や室温・湿度の変化が大きい環境では交換時期が早まる傾向があります。

使わずに放置している

エアコンを酷使することも寿命が短くなる原因ですが、長期間使わずにおくこともエアコンの劣化を早める原因となります。

特に1年以上使用していないと内部が故障しやすくなります。

長期間使用しないとフィルターにホコリが溜まったり、喫煙する空間のエアコンはフィルターに不純物が溜まり故障してしまうこともあります。

ビルトインエアコンは本体が天井裏に隠れており、状態を確認しにくいため、定期的に運転して劣化を防止することが大切です。

最低でも3カ月に1回は試運転を行うと効果的です。

ビルトインエアコンを長持ちさせるためのポイント

エアコンは定期的なメンテナンスやクリーニング、試運転、室外機の置き場所などで寿命が大きく変わります。

定期的なメンテナンスを実施する

業務用エアコンを長く使うためには定期的なメンテナンスと内部のクリーニングが不可欠です。
不具合が発生する前に部品交換をすれば本体を買い替えることなく使い続けることも可能です。

天井カセット式エアコンであれば自分でフィルター清掃ができますが、ビルトインエアコンの場合はフィルターも天井裏にありますので、業者に定期的にメンテナンスを兼ねてクリーニングをしてもらう必要があります。

使わない時期でも月に1度は試運転をする

うえでもご紹介した通り、エアコンは運転しない期間が長いと故障しやすくなるため、月に1回程度は点検を兼ねて試運転をするようにしましょう。

室外機は風通しの良い日陰に置く

室外機はファンを回して室内の熱を外に逃がす「放熱」の役割があります。

風通しが良くない場所に室外機を置くと放熱がうまく行かず、室外機に余計な負担がかかって故障しやすくなってしまいます。

室外機の置き場所は日陰で、熱が効率的に逃げるように周囲に物がない風通しの良い場所を選びましょう。

ビルトインエアコンの交換時期

エアコンを使用していて、次のような症状が現れたらエアコンの交換を検討しましょう。

エアコンの効きが悪い

エアコンの効きが悪い場合はまずは設定温度や運転モードを確認します。
設定温度に問題がなければフィルターを清掃します。

エアコンのクリーニングをしても効きが悪い場合は交換または修理が必要です。
10年以上使用しているエアコンの場合は交換をおすすめします。

エアコンから異臭がする

エアコンの異臭の原因はエアコン内部に溜まったホコリとカビが混ざったものです。
特にエアコンを使うシーズンが始まったころに独特の臭いがすることがあります。

エアコンの臭いはエアコンクリーニングで解消されますが、掃除しても改善されない場合は交換時期と考えて良いでしょう。

エアコンから異音がする

室内機や室外機から異音がする場合はフィルターの目詰まりが原因となっている場合が多くありますが、エアコンが故障している可能性もあります。

業者にメンテナンスを依頼し、必要に応じて修理や交換をする必要があります。

ビルトインエアコンの使用期間別対応方法

ビルトインエアコンなど、業務用エアコンは使用期間により修理か交換を検討することになります。
判断のポイントには以下のようなものがあります。

保証期間内に不具合が起きた場合

業務用エアコンのメーカー保証期間は1年から5年です。
保証期間内に起きた不具合であれば、メーカーや施工業者に連絡して修理してもらいましょう。

減価償却期間・リース期間で交換のタイミングを考える

ビルトインエアコンの法定耐用年数は13年または15年です。

減価償却期間やリース更新のタイミングを考慮して交換を検討するのも1つの方法です。

古い機種・生産終了している機種を使っている

古いエアコンの機種は生産が終了となっているケースがあります。

メーカーでは生産終了から補修部品の保証期間が決められており、業務用エアコンの部品の保証期間は生産終了後9年間です。

既に生産終了になっているエアコンや古い機種を使っている場合は部品がないケースもありますので修理よりも交換した方が良いでしょう。

エアコンを長く使うためには定期的なメンテナンスが不可欠

ビルトインエアコンの寿命、交換時期、寿命を延ばすポイントをご紹介しました。

業務用エアコンはメンテナンスをしっかりと行っておくと、エアコンに余計な負担がかからずに長く使用できるだけでなく、事前に不具合を見つけ修理などの対応ができます。

ビルトインエアコンのフィルター清掃は業者に依頼することになりますので、定期的に業者によるエアコンのメンテナンスとクリーニングを行い、エアコンの寿命を延ばしましょう。

また、頻繁に不具合が起こる場合や機種が古い場合は交換を検討しましょう。