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業務用ビルトインエアコンのメリットとデメリットとは!?
業務用エアコンにはさまざまなタイプがあり、施設の用途や室内の形状などにより適したタイプが異なります。
数ある業務用エアコンの中でも、インテリアを邪魔したくない場合や広い空間に効率的に冷暖気を届けたいという場合におすすめなのが天井埋込式のビルトインエアコンです。
このページではビルトインエアコンのメリット・デメリットをご紹介します。
ビルトインエアコンのメリット
見た目がすっきりしている
ビルトインエアコンは本体と吹き出し口が別になっているので、天井に設置する吹き出し口も小さく、見た目がすっきりしています。
壁掛け式のようにエアコンの部分が出っ張っていませんし、天井カセット式のようにエアコン本体が見えるということもありません。
そのため、インテリアを邪魔することなく、空調を整えることができます。
スタイリッシュな空間はもちろん、エアコンを見せたくないコンセプトの店舗や施設などにも向いています。
レイアウトが自由
ビルトインエアコンの最大の特徴は、エアコンの室内機からダクトを伸ばして好きな位置に吹き出し口を設置できる点です。
壁掛け式のエアコンだと室外機への配管や配線の都合で設置場所が限られて風が届く場所も限定される、ということがありますが、ビルトインエアコンではそのような制限がありません。
室内機の設置場所に関わらず、好きな場所に吹き出し口を取り付けることができ、快適な室内空間を実現できます。
隅々まで冷暖気を届けられる
レイアウトの自由さは室内の快適性アップにもつながります。
変形間取りの場合、冷暖気が届きにくい場所に吹き出し口を取り付けることで、その分エアコンを追加で設置せずに済みます。
また、パーテーションで仕切られた空間にも有効で、各部屋に空調を届けることが可能になります。
室内機1台に複数の吹き出し口を付けられる
ビルトインエアコンは1つの室内機に対して吹き出し口を2~4個設置することができます。
1台のエアコンで吹き出し口を複数取り付けることができる上、上でもご紹介したように吹き出し口のレイアウトを自由に決めることができますので、より効率的に空調を快適にすることが可能です。
家庭用エアコンに比べて耐久性がある
これは業務用エアコン全体に言えることですが、業務用エアコンは家庭用エアコンに比べて耐久性に優れています。
これは業務用エアコンが長時間の稼働を想定して作られているためです。
一般的に家庭用エアコンの耐用年数は約6年ですが、業務用エアコンは約13~15年と倍以上の寿命があります。
光熱費の削減ができる
さらに、業務用エアコンは家庭用エアコンよりも省エネルギー性能が高く、使用電力を抑えてランニングコストを削減することができます。
店舗やオフィス、工場などでは長時間エアコンを稼働させるケースが多く、それを念頭に業務用エアコンは作られています。
経費削減につなげるなら家庭用エアコンよりも業務用エアコンの方が向いています。
ビルトインエアコンのデメリット
製品の選択肢が少ない
ビルトインエアコンは製品の数が少なく、選べる機種の選択肢が限られます。
お部屋の状態やニーズにぴったり合っていれば問題ありませんが、ニーズを満たしていない場合やこだわりがある場合は最適な製品に出会えないかもしれません。
また、最新機能が乏しい傾向がありますので、省エネやセンサー機能など、最新の機能が欲しい方にはあまり向いていません。
対して製品の数が多くあり選択肢が多いのは壁掛け式業務用エアコンです。
こだわりがある場合はビルトインエアコンにこだわらず、壁掛け式や天井カセット式、天吊り式などの機種も視野にいれてみると良いでしょう。
天井吊りエアコンよりも高額
ビルトインエアコンはほかの業務用エアコンに比べて設置費用が高くなる傾向があります。
また、設置場所の状態により工事費用が変動するため、見積もりの際は現地調査が必要です。
初期費用を抑えてビルトインエアコンを設置したい場合はリースも検討してみるとお得な場合があります。
天井裏の状態によっては施工ができない場合もある
ビルトインエアコンは室内機を天井裏に設置します。
そのため、ビルトインエアコンを置くスペースと吹き出し口のダクトを通すためのスペースが必要です。
それだけでなく、エアコンをメンテナンスする際には人が天井内部に人が入る必要がありますので、点検スペースも確保できなければ設置ができません。
天井に穴をあけられない場合は設置不可
ビルトインエアコンは吹き出し口用の穴を天井にあける必要があります。
したがって、天井に穴があけられない建物では設置ができません。
その場合、壁掛け式や天井吊り式、床置き形のエアコンを設置することになります。
業務用エアコンはビルトイン式のほかにいくつかのタイプがありますので、エアコン設置業者に相談して決めると失敗を防ぐことができます。
天井付近でトラブルが起こりやすくなる
ビルトインエアコンはエアコンを天井に埋め込み、天井裏に配管工事を行います。
もし、エアコンから水漏れが起こった場合、天井にシミができてしまう可能性があります。
また、天井内と室内の温度差が大きい場合、エアコン本体に結露が起きて天井から水滴が落ちて起きてしまう恐れがあります。
固定資産税が上がる
ビルトインエアコンをはじめとした業務用エアコンを導入する際に気を付けたいのが固定資産税についてです。
一般的に企業が業務用エアコンを購入する際には耐用年数に基づいて減価償却することになります。
購入ではなく、リース契約を結んで導入する場合には業務用エアコンの所有者はリース会社になりますので、固定資産税はリース会社が支払います。
注意点はリース契約終了後に買い取りをする際、リース会社から企業に所有権が移るため、固定資産税の取り扱いがどうなるのか確認しておく必要があります。
エアコン設置業者と相談してプランを立てると安心
ビルトインエアコンのメリットとデメリットをご紹介しました。
業務用エアコンは施設の用途や建物の状態などにより適したエアコンが異なります。
建物の構造や状況によっては設置ができないエアコンもありますので、設置を検討している場合はエアコン設置業者に要望を伝え、相談しながらプランを立てると安心です。
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